2009年8月26日水曜日

エ-ルフランス機長


フランス語の挨拶の後
英語の挨拶
次に日本語のカタコトの挨拶

ワタシハ トウキノ キチョウデス
ひとしきりフライトの説明の後
 アリガトゴザイマス
そして
 マイドオオキニ!
機内に笑いが起こった

何もおもしろいことは云っていない
顔も見えていないが
パイロットだから真面目でエリ-トの
おそらくは端正なフランス人の顔をした
マニュアル通りの挨拶をする機長と
毎度おおきに!
大阪のコテコテの商人言葉
そのギャップが人を笑わせる
そしていっぺんに親近感が湧き
機内が和んだ

途中のアナウンスでも
最後にはいつも
 マイドオオキニ

気流の悪い緊張の走るアナウンスでも
最後にはいつも
 マイドオオキニ

いつしか
機長の挨拶が始まると
最後のセリフを期待するようになった

だんだんとその笑いは大きくなり
到着の最後の挨拶では
拍手が湧いた

 マイドオオキニ

その言葉にチカラがあるわけではない

その言葉の選び方で
人を微笑ませる
その言葉のもつチカラに感心した

そして良いフライトにめぐり合えた
そう喜べた

有難う御座います