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収穫期を終え
東京に出てこられる
待ちに待った日
お会いするのは初めて
インタヴュ-はうまくいくかな
そんな不安はすぐに吹き飛ぶ
有機農法の話だけでなく
心理学に
スキ-
興味の先が
合いすぎる
『人間性の発達』
『沈黙の春』
影響を受けた愛読書まで
御蔭様で
初対面の
旧知の友
いつも有難う御座います
有機農法を実践する御方に
インタヴュ-をする機会を得る
神戸から
北海道に入植されてる
北海道までの取材費がでるのかしらん
どうやって取材をしようかと
夏からときどき電話を入れる
そのたび
収穫の状況を伺い
受話器から
北海道の空気を吸う
それだけで
うれしかった
御蔭様で
興味あるものに
繋がっていく
いつも有難う御座います
業者の人には
丁寧なしゃべり方はしなくていいですから
なんて言われてしまう
お手上げ
誰にでも丁寧に
しか伝えられない
御蔭様で
人の違いも
鈍感
いつも有難う御座います
若い新入社員の電話研修を任される
マニュアル作りをしながら
マニュアルではない
と方向転換する
どういう応対がいいか
自分で考えてもらう
ふだん話し慣れていない言葉を学んでも
ぎこちなく不自然になる
自分の言葉で
敬意と誠意
そして
笑声
御蔭様で
受話器を持つと
笑顔に
いつも有難う御座います
母校でのパネルディスカッションを
聴講
産業界の代表として
大手製薬会社社長
学術界代表として
DNA研究第一人者
企業は売れるものが良い商品
早い結果を求める
研究者は人類に役立つ研究に
長期的展望をもって援助を
と求める
協力し合うために
コミュニケーション力が大切
メール100通より
出会うこと
目を見れば
合う合わないは
感じ合える
そういったのは
科学者の方
御蔭様で
出会い
出合い
まだまだこれから
いつも有難う御座います
そうだ京都へ行ってみよう
紅葉の京都
東福寺へ
ちょうど見頃の連休とあって
さすがにすごい人
ゆっくりした進み具合が
よけい観光気分を堪能させる
そうそう
この渡り廊下から
眺めたかった
春は桜の東福寺
秋は紅葉の東福寺
小さな小さな
一つ一つの葉片が
自分の場所の役割を
しっかり心得ているように
完璧な色彩の配置を造り出す
いったい誰が指揮しているのだろう
一吹きの風が
赤い踊り子たちを
宙に舞わせる
絵画の次は
サーカス
静止画観賞のつもりできたが
音あり踊りあり
御蔭様で
耳に目に
ライヴ観賞
いつも有難う御座います
三ノ宮に
旨い店あり
神戸では
南京町だけでなく
美味しい中華のお店が
けっこうある
今日は
特別な仲間との
特別な忘年会
急に寒くなり
冷え性のわたしを気遣って
急に皺が増え
アンチエイジングに励むわたしを気遣って
薬膳火鍋が用意された
食欲全開
おしゃべり満開
今度また
あると思うな
友と健康
御蔭様で
今日の息災に
乾杯
いつも有難う御座います
孔子の論語は
臨書のお手本に
よくなってる
これはね
りっぱな人のとなりには
いつも人がいる
りっぱな人のまわりには
自然と人が集まるといういみ
りっぱでない人のとなりは
いつもさみしいということ
と先生は書きながら笑われる
横にいた人が
わたしのことだ
とぽつんとつぶやかれる
すかさず
いえいえちゃんととなりにいますよ
と横の人に微笑む
口もきいたことのないお方
それから帰りにも
声を掛けられた
御蔭様で
孔子の言葉が
人を繋ぐ
いつも有難う御座います
この時期だったかしらんと
富士に落ちる夕陽を見ようと
八王子にでかけた
以前感激した屋上は
改装工事中で閉鎖
残念
朝
富士見通りを渡りながら
富士山の方を振り返る
向きかえると
車に乗る人々も
一斉に正面を見上げている
御蔭様で
毎朝の雪の富士を
見れる歓び
いつも有難う御座います
障りなす迷いの雲を
ふき払ひ
月もろともに
拝む星の谷
妙法山(みょうほうざん)
星谷寺(しょうこくじ)
境内には
大きな大きな銀杏の木が2本
ご本尊は
聖観世音菩薩
ご開帳は12年に1度
午歳の10月中の1日
という
格子の奥に
しっかり厳かな厨子が見える
静かに一人で手を合わせる
と背後からザワザワと
人の気配
坂東三十三観音霊場巡りの
バスツア-のご一行が到着
団体の横を過ぎ帰りながら
あの中にいたかもしれない
自分を想う
御蔭様で
卒業気分の
一人巡礼
いつも有難う御座います
ヴァイオリン弾きの話なら
美しいヴァイオリンの音色が
ふんだんに聴かせてもらえるかと
期待したが
残念
マチュ-・アマルリックの
『潜水艦は蝶の夢を見る』は
とても好きな作品
今回も
きれいな絵とユニ-クなセリフで
おもしろい
内容は
人生を悲観した男の
最期の数日の話
実在のモデルがあるらしい
世界のどこでも
人生を憂い
人生を想う人がある
御蔭様で
最期くらいは
見たい夢がある
いつも有難う御座います
原作は
もう20年も前に読んでる
高村薫の作品を
読み続けた時期があった
読み終わるたび
女の人がよくこんなものを書けるなぁ
と信じられない驚きを感じていた
女性作家に偏見があるわけではない
女性作家の紹介があっても
男性が書いたものとして入り込む
リアルすぎる大阪の街並みの描写に
必ずあるはずと
十三の中華料理店を探したこともある
携帯のない時代
チ-ムとして動くには
より緻密な計画が必要だったろう
点と点の間は
信頼があったはず
不器用な者たちの
滑稽なスト-リ-が
悲しみをよけいに誘う
御蔭様で
時間の経過に
ノスタルジ-をしみじみ
いつも有難う御座います
毎年この日は
ヌーボー祭り
神戸では
行きつけのお店があった
東京では
というよりは
最近は
ボジョレー・ヌーボー解禁の盛り上がりが、
以前ほどではないかもしれない
六本木ミットタウンで
ボジョレー・ヌーボーが飲めるお店は
わずかに1件
フルーティな香りと
爽やかな色合いが
若々しい
御蔭様で
ワインは誰と飲むか
今日の出逢いに乾杯
いつも有難う御座います
赤城神社
だからか
赤が色鮮やか
神楽坂の道を入ると
ガラス張りのおしゃれな本殿が見える
左に回ると
ここが丘の上であることがわかる
急に見晴らし良く
下界の屋根屋根が見える
神楽坂は坂の街
やっと土地の形を理解する
御蔭様で
坂を走り走り
今日も万歩
いつも有難う御座います
ちらほら
喪中葉書が届く
もうそんな季節になった
お知らせの内容を
知っていればそのまま
知らなければ
またお返事を書く
今はもう
残された家族の心中は
理解できる
御蔭様で
季節は過ぎ
季節は戻る
いつも有難う御座います
今日は
字手紙のお稽古
紫芳先生
直伝の機会を得る
漢字にはご縁があるので
文字の成り立ちや
バランスの講義は
興味深い
昨日の貴一さんのTVも
やはりしっかり観ておられ
話が盛り上がる
今日の課題は
花
添え文字は
お元気ですか
書くたびに
心に浮かぶ
あの人この人
御蔭様で
筆先に
想いを込めて
いつも有難う御座います
役所広司のものは
とりあえず観る
勝手にご縁がある
と思っているから
重いテ-マで
嫌な予感がしていたが
やはり病室シ-ンはつらかった
生きているかどうかさへ
グラフの波で確認する
波が横一本線になり
身体より機械に
終わりを聞く
身内の終わりを
病室で経験したことある人は
だれもが思い出すだろう
尊厳死を強行した医師と
検察官の言葉のやりとりは
悲しい
お世話になってはじめて
医師や看護師の献身に
頭が下がる
御蔭様で
選択できるうちは
丁寧に
いつも有難う御座います
これは観なければならない
と勇んで出かける
鎌倉で
ス-プ教室を開催されている
辰巳芳子さんのドキュメント
野菜が喜ぶように
混ぜてあげるのよ
そう語りかけるように
木べらで丁寧に鍋を混ぜておられる
自国の食は
自国でまかなうべき
日本人が最後に頼れるのは米と大豆だと
大豆100粒運動を小学校にすすめておられる
良い食材で
丁寧にゆっくりだしをとり
作られたス-プは
流動食さへも喉に受け付けない病人にも
至福の味わいを
感じさせる
御蔭様で
帰りのス-パ-で
迷わずたっぷり
いつも有難う御座います
三浦しをん
の作品
やわらかなタイトル
読み始めると
大好きな山の木の話
木こりと結婚したかった
と親しい友人に
昔からよく話していた
山の麓に住み
木こりのダンナに
おにぎりを持たせ
山へ送り出す
そんな理想だった光景が
この小説に出てくる
さらにしっかり
山の神が
現実のものとして登場している
カジュアルな文章でありながら
映画『絶唱』の深い山々を思い出す
神さんの山に
人が入らせていただく
おごらず謙虚な
人としての位置を
再認識させられる
御蔭様で
机の木にも
ここまでの道のりを想う
いつも有難う御座います
大好きな
ウニのパスタ
こんなお店を知りたかった
東京にきて
あまり外食には
満足していない
美味しいお店は
リーズナブルでない
リーズナブルでなくとも
美味しいわけでもない
くいだおれの街で
生まれ育ったからか
日々美味しいものを
探し歩いてる
イタリアンに通うのを知り
教えてくださる方がいた
マリオに一度行ってみて
と
お隣のテーブルの
ランチメニューも美味しそう
御蔭様で
しばらくお昼ごはんで
悩まなくてよさそう
いつも有難う御座います
右側だけ頭痛が続く
頭痛持ちではない
身近に右脳の出血で
大事に至る話が続き
秘かに緊張する
内科に行くべきか
脳外科に行くべきか
自分の身体でありながら
それぞれの状態を
把握しきれていない
様子伺いに
夕べ
早い時間に
たっぷりお風呂につかり
早い時間に
就寝した
今朝
頭痛は
スッカリ消えていた
疲れていたのだ
ここのところ
過密なスケジュールに
ガンバりすぎていた
老化していく
身体の細胞の一つ一つに
意識を向ける余裕がなかった
御蔭様で
教えられ
助けられる
いつも有難う御座います
昼休み
神楽坂にある会館で
ココアを頼む
少し時間がかかりますので
お待ちください
注文が立て込んでいるらしく
ちょっと戸惑っておられる
コ-ヒ-ならもうすでに
ガラスのポットにたっぷり入っている
ココアは一人分を鍋で沸かす
手間がかかる
その作り立てを飲みたい
しばらくして待つテ-ブルに
持って来られた
それはホットコ-ヒ-だった
これはココアでしょうか
ハッと気付かれたようで
すみませんすぐにお作りしますと
お忙しかったのだろう
いえいえコ-ヒ-で結構です
そう言ったのに
あとで
ココアと共に
ココア代まで渡された
いくら断っても渡される
こちらの落ち度ですからと
ちゃんと丁寧に
美味しいココアを作ってくださったのに
御蔭様で
温かいものが
身体にしみわたる
いつも有難う御座います
お待たせしました
東京にて初の作品展の開催です
こんなメ-ルをくれたのは
懐かしの神戸須磨で
近くに住んでいた
友人の娘さんから
美大を出た
美人
レセプションパ-ティ-に
中目黒に向かう
久しぶりの再会
変わらず美人
世界を回る旅人の絵
素晴らしい感性
パ-ティに集まる面々も
世界を回る人ばかりで
不思議
類は友を呼ぶ
Nao Morigo
会期は23日まで
御蔭様で
絵を見て回るだけで
世界旅行気分
いつも有難う御座います
今日は大山登山
関西の者には
ついついダイセンと読んでしまう
ここは
オオヤマ
阿夫利神社参詣の山だからと
ちょっとなめていた
時間こそ少ないが
勾配がきつく
短い脚の者には
太腿を上に持ち上げるのに
一苦労
さすが
真言密教の修験道場となった山
休み休み
ヒ-ヒ-登っていると
小さな子供たちが
どんどん追い越していく
脚の短さは
関係なかったかも
大変でも
急勾配のお蔭で
短時間で山頂に着いた
奥ノ院があり
素晴らしき眺望あり
御蔭様で
登りきった喜びで参拝
いつも有難う御座います
かのフロイトと
かのユングの
物語
心理学専攻の者には
興味深い
他者をコントロ-ルできる人が
自分をコントロ-ルできるわけではない
精神分析医の大家であろうとも
内なる部分は普通の人
共通するから
分析ができる
史実に基づいてるとしても
話半分にしたいほど
すんなり受け入れられない
深層心理は
とかくマイナスをクロ-ズアップしすぎ
自分自身にさへ偏見を抱く
危険があると
学生時代から感じていた
御蔭様で
危険の意味さへ
無意識の中に
いつも有難う御座います
ますます立派な御榊を
供える
ますます忙しい月になりそうな
この霜月
丁寧に人と出逢いたい
早や風邪ぎみ
御蔭様で
ただ息災を祈る
いつも有難う御座います