2011年4月30日土曜日

音楽は薬

病室で
音を落として
ヴァィオリンが
奏でられる

♪ふるさと

聴いてるのか
寝ているのか
まどろみの表情

♪朧月夜

口ずさむように
口をパクパク

♪川の流れのように

終わると
ゆっくり布団から
手を出す

見守っていると
か細い拍手の動作
そして
か細い声でポツリ

くすりやねぇ

ベッドに横たわる
自分にとって
薬ほど
身体に効いてる
という意味なら
シャレた一言だ

御蔭様で
三代の
柔らかい時間

いつも有難う御座います

2011年4月29日金曜日

1173号室

病院に居ながら
  早く病院に連れていってください
という

現在の状況が
わからないのかと
思えば
国会中継を見て
世相を力強く語る

童謡を共に
口ずさみ
笑い合う

無理にでも
今が
一番
幸福な時間
であるような
ふりをする

少なくとも
私には
幸福な時間が
訪れる

涙が出るほど

御蔭様で
母に添い寝

いつも有難う御座います

2011年4月28日木曜日

ゴールデンウイーク

とにかくも
早く行かなければ

こんな胸騒ぎは
有り難くない

ゴールデンウイークの飛び石も
休みを入れる

今年始めは
元気だった

先月末に行ったときは
造幣局のお花見を
楽しみにしていた

その一週間後
定期検診のまま
入院したという

早く退院できるように
花見用に
ピンクのカーデガンを送った

遅咲きの桜さへ
散ってしまった

カーデガンは
袋に入ったままらしい

御蔭様で
母のための
ゴールデンウイーク

いつも有り難う御座います

2011年4月27日水曜日


むちゃぶりも
甚だしい

いきなり素人を
前に出させるなんて

予告もなしに

それならそれで
気の利いたセリフも
用意したかった

照れ隠しに
口をついて出たのは
親子漫才のような
やり取り

ああ恥ずかしや

こんな安い筆じゃ書けない
なんて
パニックになってたとはいへ
愚かな言葉を発したものだ

高い筆なら
もっと上手く書けたというのか

弘法筆を選ばず

未熟者ほど
吠える

書は心で書くもの

ちゃんと前振りされてたはず



心も整わぬまま
筆を下ろしたが
書き出してから
心が蘇ってきた

恥ずかしげもなく
母親を紹介する
息子の愛を受けて
自分を振り返った

母娘は
同性であるがゆへ
素直な関係になりにくい

自分は母に
面と向かって
愛を表現したことが
あるだろうか

老いた母との
残された時間はわずか

母に会いに行こう

御蔭様で
気づかされ
後押しされる
子の心

いつも有難う御座います

2011年4月26日火曜日

トトロの家


写真展に出かけると
「トトロの家」
と題した
この小屋の写真を見つけた

あれあれ
これは見覚えがあるぞ

ちょっと確認しに
大学構内へお散歩

やっぱり
あったあった

可愛い建物だと思って見ていた
みんなそう思ってたんだ

今日は
スポットライトのように
夕陽があたってる

真似して
「トトロの家」
ということに

ネ-ミングだけで
メルヘンチックに
思えてくるから不思議

ホントは何のための建物だろう

知らぬともよし

御蔭様で
歩けば
お宝満載

いつも有難う御座います

2011年4月25日月曜日


夕方
お気に入りの居場所となった
ドト-ルの2階で
お気に入りの本を読んで
静かな空間を
楽しんでいた

お尻が
椅子の振動を感じた

そこでは
広い空間の
ほぼ満席の人たちは
ほとんど読書している

おもむろに
外に目をやる

木々は揺れているが
風のせいかどうか
わからない

室内に目を戻し
中央の花の揺れを見る

ほとんどの人は
顔を伏せたまま

向こうの壁側に座る
思慮深そうな男性も
静かに顔を上げ
上や外を見ている
そして
目が合った

2.3秒目を合わせ
軽く頷き合う

挨拶もまだ交わしていない
見知らぬ人である

テ-ブルに置かれているコップの水面を見て
はっきり確信が持てた

地震だ

隣のテ-ブルに座る銀髪女性は
大学の教授か関係者か
ゲラ原稿に一生懸命書き込みを入れていた

突然
  揺れてますよね
こちらに目を向けられた

はい揺れてますね 
大きく頷く

この部屋で
声を発したのは
はじめてだった

なんだか
うれしかった

遠くの壁側の男性と
お隣の女性と
突然見えない光で
繋がったように感じた

我々を揺さぶる大きな何かに対して
なすすべもなく
同じ恐怖を共感する仲間として
一瞬のうちに
連帯感が宿る

挨拶さへしない
見知らぬ者たちに
地震
というなにやら大きなものの力で
小さな者同士の絆を
揺り起こそうとされてるのかもしれない

地面と共に
空気中の波動も
揺れ動いてる

ほどなく揺れはおさまった

御蔭様で
少しずつ
繋がれる絆

いつも有難う御座います

2011年4月24日日曜日

立会川


立会川という駅に
降りた

階段降りてすぐに
この坂本龍馬像に
出遭う

嘉永6年
黒船4隻によるペリ-艦隊来航の折
坂本龍馬は
土佐藩品川下屋敷の近くにあった
浜川砲台の警備にあたる

近代を切り拓いた龍馬が
志を立てたゆかりの地で
あるという

東京を歩いていると
普通の生活の町に
つい最近まで
江戸でした
とわかるものが
ところどころに
残っている

同じ場所で
歴史が重ねられ
また今
変わろうとしている

主は人であるのか
主は地であるのか

御蔭様で
立会人に

いつも有難う御座います

2011年4月23日土曜日

ルドルフ・シュタイナ-


 「誰かと出会い
  その弱点を非難するとき
  私は自分で自分の中の
  高次の認識能力を奪っている
  愛をもって
  その人の長所に
  心を向けようと努めるとき
  私はこの能力を貯える 」

今までは読み流していたのだろう
この部分に線はなかった

そのときどきの心理状態により
大事とするポイントも
変わってきているのかもしれない

ときどきこの本を
読み返す

全編ではなく
どのペ-ジでも
なにかしら考えさせられる
文章に出会う

バイブル的に読んでいるので
気になる箇所には
線を引いている

何年もの間
ちょこちょこと読んでいるので
いろんな色の線が引かれている

今日
ピンクの線を引いた

実は
陰で人を非難した
すぐに
とても気持ち悪くなった
そして
たまたま
このペ-ジが
開かれた

御蔭様で
叱られ
導かれる

いつも有難う御座います

2011年4月22日金曜日

緑のチュ-リップ


昨年秋
珍しい緑のチュ-リップの
球根をいただいた

一番遅く咲き
やっとその姿を見せてくれた

うぅん
茎も緑
葉も緑
花か額かわかりにくい

よく観ると
奇少で気品ある
存在感を醸し出す

真打は最後に登場
とばかりに
気を持たせて
惹きつける

御蔭様で
小さな花壇は
春満開

いつも有難う御座います

2011年4月21日木曜日

ちゃんハウス


だんじてミーハーではない

公園の帰り道
ぶらぶらと歩いていたら
この家に出逢った

よその家を覗き込む趣味はないが
よその家の玄関先のガ-デニングには
興味津々

閑静な住宅街を
玄関先を観ながら
ゆっくりお散歩

あれあれ
ひょっとして
このお宅は

表札はなかったが
見上げるとしっかり
間違いのないサイン

なんだか
とてもうれしかった

探し当てたわけでもなく
たまたま
通りかかり
出逢えたことがうれしかった

緑豊かで
素敵な玄関先

とてもおしゃれで
かっこいい

だんじてミーハーではない

御蔭様で
春先は
花咲く
うれしい出逢いも

いつも有難う御座います

2011年4月20日水曜日

陰陽食品分類表


もう10年以上も前
神戸で
中国人の先生による
気功道場に通っていた

静気功と動気功
身体を使う練習以外に
座学の時間もたっぷりあった

健康のための研究会であるから
食品や水についての講義も頻繁に

そのときの資料で
大事にそばに置いているものがある

当時から今まで
引越しを経てもずっと
冷蔵庫に貼っている
『陰陽食品分類表』

陰性と陽性の食品の分類

極陰 
酸性注意 
少量原則 
安心アルカリ
中庸
安心アルカリ
少量原則
酸性注意
極陽

100近い数の食品名が
九つの表に分けられている

中庸は主食
食品群は
玄米 むぎ きび ひえ あわ

極陰の作用は
溶血 溶細胞
食品群は
放射線 科学薬品 食品添加物 農薬

今まで
自分の選んだ食品がどこに位置するのか
あるいはバランスのいい献立を考えるとき
参考にする程度だった

放射能を取り込むことなど
無縁だったからか
そこにその文字があることに
気づかなかった

食品ばかりが書かれてある
と思い込んでいた

極陽には
極陰の人に
と書かれている
食品群には
黒焼(玄米・梅干・昆布・熊笹)
とある

最近も
ヨー素にはヨード
と聞く

良いと感ずることは試したい
選択は自己責任

昆布を意識的に食すようになって
少しずつ変化がみえる

御蔭様で
髪も眉も
ふさふさに

いつも有難う御座います

2011年4月19日火曜日

『げんぱつなんかいらないぞ!』


ときどき入る自然食品のお店で
玄米定食を待っている間
この絵本を見つけた

絵本の形ではあるが
内容は
専門誌のように
たっぷり読み応えがある
あきらかに子供用ではない

目の前に
御膳が置かれたことも忘れて
読み入ってしまった

莫大なる費用
稼動のための
莫大なる石油の消費
短い寿命
行き場のない毒物廃棄物 

発行年を見て驚いた
この絵本は
1978年10月初版
とある

今の状況の警告が
すでに詳しく調査されている

 げんぱつなんか つくらなくても
 もっともっと おひさまと
 なかよしになれば いいのに

最後にはこんな言葉が

太陽光発電は
まだ電卓に
登場したての頃のはず

道を間違えたなら
元に戻ればいい

御蔭様で
見るべきものに
会わせていただける

いつも有難う御座います

2011年4月18日月曜日

水仙


被災地の
津波の跡の瓦礫の土から
水仙がしっかり咲いた
と聞く

阪神大震災のときも寒い冬に
事は起こり
つらい時期を耐えたあと
春の花が
物言わず
優しく迎えてくれた

東北関東大震災も寒い時期に
事は起こり
つらい時期を耐え
春の花が
灰色の町に
愛らしい色を見せてくれた

冬のあとには
必ず
春がくる

ドラマのシナリオのように
巡る

同じ季節が
留まることはないのが
日本の素晴らしいところ

ドラマのように
やがて笑顔の
深いハッピ-エンドに
向かってほしい

御蔭様で
福音の黄水仙で
繋がる

いつも有難う御座います

2011年4月17日日曜日

風評被害


したようにされる
されたようにする

人生の折り返しを過ぎ
我が身や回りを静観するとき
よくこの言葉を想う

近くの大国で生産される野菜を
ある時期から敬遠した
あまりの大国であるから
心配の作物は
ごく一部であったのかもしれない
それでもその国の産地の商品を
選ぶのを躊躇した


同じことをされ
うろたえている

してきたことなのかもしれない

したようにされる
されたようにする

してしまった自分を許し
してしまった自分以外のものを許す

そこから

御蔭様で
そこここに
自分を見る

いつも有難う御座います

2011年4月16日土曜日

いかなごのくぎ煮


たまたま家にいる時間に
小包が届いた

「おいしい春の風物詩
 いかなごのくぎ煮
 取扱注意 日本郵便」
ピンク色のシ-ルが貼られている
毎年日本郵便も絶賛応援している

この時期になると
神戸のス-パ-では
醤油と砂糖と容器が
山積みされる

山椒や生姜は
その家々のお好み

一年のうちの
ほんの1週間ほどの間の
いかなご漁に合わせ
神戸の台所は
甘辛い匂いに包まれながら
大きなお鍋で奮闘する
たいていは他の人に送るために

いかなご漁は
神戸明石の特産と
勝手に思っていたが
ニュ-スで
こうなごの存在を知る

同じように
つくだ煮のようにするらしい



桜もそう
一年のうちの
その旬を逃すと
次はまた一年後

神戸からの贈り物を喜びながら
その旬の行事を行えなかった方々の
無念さを想う

御蔭様で
他の方々の真心で
旬を味わう
たまたまこの年は

いつも有難う御座います

2011年4月15日金曜日

共感


いろんな御方と出会うにつけ
それぞれが関係する内情を知ることになる

やんやヤンヤと好き勝手な
素人評論家の口が
だんだん重くなる

うまく事が進まなくとも
善意の必死の行動に
できない者からの批判は
余計
つらいでしょう

不穏な気配の天地に
身を任せるしかない
となると
余計

を共感したい

思い続けたい

御蔭様で
繋がっていないとおもう方々とも
繋がっていることを知る

いつも有難う御座います

2011年4月14日木曜日

喜び合いの輪


封筒の中には
日本赤十字社東北関東大震災義援金
の受領証が入っていた

先日のチャリティコンサ-トで
寄付したときのもののよう

名前など出してくれなくてもいい
そちらの団体で一緒に
と記名を遠慮し
労力を減らしたつもりだったが
手紙まで添えて
ご丁寧な処理をしてくださった

頭が下がる

この橋渡しの労力も
立派なボランティア

我々も気持ちを届ける
支援を受けたことになる

してあげる気持ちではない
気の済むように
させてもらってる
こんなふうにまた
お世話になりながら

御蔭様で
喜び合いの輪の中に

いつも有難う御座います

2011年4月13日水曜日

チャリティ募金


駅前のブティックで

中学生くらいの知的障害の男の子が
入口からツカツカツカと
まっすぐに入ってきた

婦人服のみを扱う
ミセスのための高級ブティック

男性客の侵入に
居合わせた一同
固まる

彼はまっすぐに
レジに向かった

結構広いお店で
入口から奥のレジの位置まで
ちょっとした距離がある

一直線にレジまで進み

  募金させてください

そういって
50円玉を出し
すばやく箱に入れ
すばやく回れ右をし
またツカツカツカと
店から出て行った

レジの前には
透明の
東北震災募金箱
が置かれている

まったく無駄のない
まったく迷いのない動きに
一同しばし唖然

コインが入れられるまで
少しでも緊張してしまったことを
恥じた

ブティックに入るのにも
勇気がいったろう

時間が過ぎるにつれ
天使が通り過ぎたような
柔らかさが残る

御蔭様で
ささやかな
偉大なる行為に習う

いつも有難う御座います

2011年4月12日火曜日

チュ-リップ


ようやく
我が家のチュ-リップが
咲いてくれた

第一陣

寒い間
水をやらなかったり
半月ほど避難して
留守にしてる間
水をやらなかったり
あまり花咲かせないので
ちょっとほったらかしに
していたことを反省していた

土の中に
球根を植えて
花咲く姿を想像し
楽しみに育てる

そして
花開く

この一巡が
今までも
当たり前のことではなかった
のかもしれない

この一巡に
関われたことを
深く感謝したい

御蔭様で
空を見上げる

いつも有難う御座います

2011年4月11日月曜日

払沢の滝


放射能や花粉を避けるため
街ではマスクをつけている

払沢の滝へ

山の中なので
スギ花粉が多いかな
おそるおそるマスクをとる

ここでは
滝壺のそばまで近づける

天然の
ミストシャワ-が
身体に降りかかる

気持ちいい

久しぶりに
大きく深呼吸

顔の表情が
ほぐれていくのがわかる

身体を伸ばし
ヨガのポ-ズやら
気功のポ-ズやら
ようやく
自由になんでもできる場所に
帰ってきたかのように
身体を
ぐにゃぐにゃに
してみる

ひとしきり
身体を喜ばせたあと
滝に向かって
観音経を読む

おかげさんで
ありがたいなあ

自然と声に出ていた

ここでの役割は済んだかのように
この言葉を合図に
滝に背を向けた

帰りの足取りは
軽く
爽やかだった

御蔭様で
御蔭様で

いつも有難う御座います

2011年4月10日日曜日

龍珠院


観音寺を探して
龍珠院を訪れた

観音様の御開帳を
事前にお願いしていたが
あいにく別の仏事と重なり
かなわなかった

花寺といわれるだけあり
桜以外にも
かわいいお花がのびのび咲いている

芝生の参道は
足に優しい

上り口では
石仏が
並んで迎えてくれる

幼稚園のとき
舞台で演じた
傘地蔵のお話を
思い出す


電気のない時代
自然の厳しさの中にも
人の優しさは
育まれた

我々は
どれくらい節電すれば
原子力発電を無くすことができるんだろう

脱原発のためなら
いくらでも
節電したい

傘地蔵の時代まで戻らなくとも
ほんの100年ほど前の生活に
戻ればいいはず

便利になったけれども
幸せな人が増えたわけじゃなさそうだし

便利なものを
もっと欲しいと
確かに言ってきました

ごめんなさい

御蔭様で
石仏は
黙って見てくれている

いつも有難う御座います

2011年4月9日土曜日

桜吹雪


風も吹き
桜吹雪が
街に舞う

この歩道橋からが
一番人気だと
教えられる

節電と
自粛ム-ドで
店頭のライトは消え
桜の白さが
よけい際立つ

土曜日
駅前に向かう道路は
めずらしく渋滞し
今日がお花見日和であることを
確認し合う

大気が風により
広範囲に良からぬ影響を与えている
風の役割を
敏感に気にするようになった

この桜吹雪も
どこまでも飛んでいけばいいのに

頭の中で
グレ-の町に
ピンクの花びらを
舞いさせてみる

御蔭様で
きれいなものを見れば見るほど
相反するところに
心がいく

いつも有難う御座います

2011年4月8日金曜日

♪トゥエンティ トゥエンティ


♪トゥエンティ トゥエンティ
地震速報です
地震速報です

こんな命に関わる知らせが
携帯から流れるようになるなんて

昨夜遅くにまた
大きな揺れがあった

恐怖に慣れることなどない

むしろ恐怖の経験は
想像を具体化させ
ぬぐえない恐怖となる

同時に
地続きの仲間が
同じ経験をしていることに
心痛める

小さな島国の
地続きの仲間

みんな一緒に
揺れるんだ

天地にはかなわない

御蔭様で
共に耐える
仲間がいる

いつも有難う御座います

2011年4月7日木曜日

桜の駅


これは
駅の中から
ガラス越しに撮ったもの


惹き付けられるように
駅を降り
桜並木へと歩く

いつもは広すぎるくらいの歩道が
観光地の人並みとなる

桜の時期はもっと素敵ですよ

大学通り絶賛の私に
皆さん一様に
教えてくださる

昨年
春を過ぎて
この地に越してきた

ようやく
この季節を迎える

感慨深い
今年のお花見は
特に

こんなに贅沢な気分に
思えるなんて

御蔭様で
桜守に
心まで守られる

いつも有難う御座います

2011年4月6日水曜日

♪ただいま


♪ただいま

この歌がこんなに重く聴こえたことはない

吉祥寺のライヴに出かけた

作曲のギタリストは
幼少の時期の思い出をきりとった
何気ない日常を歌にしたつもりだった
その何気ない日常を
突然奪われた被災者の方々に
捧げたいと
熱唱した

感涙

いつか被災者の方々も
この楽曲に涙されることだろう

何気ない一瞬一瞬を
大切に胸に刻みながら
共にゆっくり歩いていきたい

御蔭様で
音楽の力に寄る
愉しい仲間と

いつも有難う御座います

2011年4月5日火曜日

車窓の桜


通勤電車は読書タイム

何年もそんな習慣がある者にとっては
電車の中が暗いのは
とてもさみしい

駅も沈んだような位置にあるところでは
ドアが開いていても
一瞬目を凝らし
乗客が乗っているのを確認しないと
車庫行きかと
思ってしまう

暗い中
静かに待つ乗客の箱に
入っていくのは
なにか暗い物語に出てくる列車に
乗り込むようで
少し勇気がいる

本も読めないので
目は自然に明るい外に向く

ビュンビュンと過ぎる景色に
ときおり
ピンクの固まりが
窓を覆う

本から顔を上げなさい
外には桜がこんなにきれいですよ

そう促されたようで
思わず微笑む

いつもは
通勤時間も勤務中とばかりに
ノ-トパソコンを打ち続けている
ビジネスマンも
あきらめて
外を見ている

暗い中
話す人は少ない


明るい方を
見ている

映画館のように
暗いところから見ると
明るいものが
より引き立つ

御蔭様で
節電で
車窓ショ-

いつも有難う御座います

2011年4月4日月曜日

信号のない横断歩道


大学通りの桜が
ちらほら
咲き始める

駅前の
大きな横断歩道に
信号はない

バスもタクシ-も
その他の車も
駅前のロ-タリ-から
大学通りに出るので
結構な車の量がある

大学通りを
横切るこの大きな横断歩道に
元から信号はない

どうしてか
とても不思議だった

はじめは驚き
こわごわ渡っていたが
今ではここを渡るのが好き

人も結構渡るので
車は
人の動きを見ながら
最徐行しながら
横断歩道を過ぎる

人は人で
あっちからも
こっちからも
くる車の動きを見て
注意深く渡る

そのとき
お互い
相手の動きを知るため
必ず
目を見る

車を見るのではなく
車に乗る運転手と
目を合わせる

どうぞ

あっよろしいですか
じゃあ渡らせてもらいます

どうぞどうぞ
わたしの方が待ちますよ

そりゃどうもすみません
じゃあちょっと早めに渡ります

無意識に
待ってもらう運転手さんに
会釈をしてしまう

声に出さずとも
しっかり
会話している

なかなか楽しい

信号がないことで
お互いがより注意し
信頼し合う

はじめから
信号がないことで
相手の動きに合わせる
配慮を身に付ける

このたびの
停電により
譲り合いの気持ちが
広がれば
より楽しい

御蔭様で
少しずつ軽く
少しずつ優しく

いつも有難う御座います

2011年4月3日日曜日

ヒ-ロ-


高島屋8階で
チャリティコンサ-ト&オ-クション
があった

舞台の歌の合い間に
地震速報が流れた

音楽が止み
一瞬場内に
緊張が走る

皆震災チャリティで集まる人々
意識は元々震災から離れていない
落ち着いて次のアナウンスを待つ

こんなとき舞台人は大変
お客様全員のリ-ダ-シップを
とらなければならない

出演者の一人アニソンの水木一郎さんは
今回の震災では
アニメの世界ではなく
たくさんの本物のヒ-ロ-が現れた
といわれていた

そうなんだ
今のところまだ
この世では
人しかいない
助け合うのは
人同士しかいない

救助の方々もヒ-ロ-
その前に
共にあの世に逝かれた中にも
ヒ-ロ-として最後の善行をされた方々も
多いことだろう

津波のときも
たまたま訪問介護の時間に当たっていたヘルパ-さんは
ご利用者様から離れるわけにはいかなかった
たまたま塾の先生のアルバイトをしていた人は
生徒より先に逃げるわけにはいかなかった

今まさに
放射能の危険の中で
我々の安全のために
命かけてがんばってくださってる原発屋内の方々も
ヒ-ロ-

我々は
あの方々を
生き柱にしてはならない

御蔭様で
♪上を向いて歩こう

いつも有難う御座います

2011年4月2日土曜日

調整


納豆も
ヨ-グルトも
水も
一家族につき一つ限り
と書かれている

大家族のおうちは
大変だろう

すべては
与えられている

なにもかもわかって
調整されてる
のかもしれない

状況を通して
メッセ-ジが
送られてる
としたら
どうだろう

すべてが
プラスとなるための

であるなら

自分は
何と読みとろう

考え続けたい

御蔭様で
停電も
瞑想に

いつも有難う御座います

2011年4月1日金曜日

自分にできること


いったい何ができるんだろう

自分の無力感を
今さらながら発見し
打ちひしがれる

自分にできることは
精一杯
ささやかなる人生を
誠実に生きること

直接的な支援はできずとも
別のところで
一生懸命生きること

これは案外励みになるはず

マザ-・テレサのような献身はできずとも
これまで
会ったこともない人でも
人づてに
誠実な人生を送る人の話を聞いて
がんばろうと
励みに思うことがあったはず

どこかで
別の地で
がんばって生きる人がいる
特別な成功者でない方が
いいかもしれない

これはできるかもしれない

御蔭様で
平常心を
取り戻す

いつも有難う御座います