2011年5月31日火曜日

映画『地球交響曲第三番』


離れかけてたものを
もう一度
呼び起したい
そんな思いが
ふつふつと湧き出る

やはりこの映画はすごい

絵だけでも
言葉だけでも
真髄に沁みわたる

「人生とは
 何かを計画している時に
 起きてしまう
 別の出来事のこと」

大自然の中でも
大都会の中でも
人の営みと
魂の尊厳は
同じはず

御蔭様で
役割を
思い出す

いつも有難う御座います

2011年5月30日月曜日

野菜園速報

枚方にいたおばちゃんが
畑する土地求めて
泉州に移り住んだ

何十年も住み慣れた街を離れ
見知らぬ土地に行くには
余程の勇気と決断が
いったことだろう

老後は
畑をして暮らしたい

以前から
そう聞いていた

私も常々そう言いふらし
実現を夢見てる

おじちゃんとは
血縁だが
おばちゃんとは
血の繋がりはないはず

だけど
おばちゃんとは
昔から
なぜか馬が合う

自然派の子育ても
ずい分参考にさせてもらった

先日
来阪の折
一畝を耕させてもらった

土を掘り
ふるいにかけ
鶏糞を撒き
油粕も敷く

時間が経つのも忘れるほど
夢中になる

きれいな一畝が形作られ
均等に苗を植えると
達成感で
満面の笑みになる

いやぁやっぱ土いじりは楽しい

今日久しぶりに電話をもらった

  上手に耕してくれたから
  トマトもきゅうりもなすびも
  よお元気に育ってるよ
  やっぱり土がええんやわ
  おかげさんでありがとう
  また早よ見にきてよ

御蔭様で
新しい故郷出現

いつも有難う御座います

2011年5月29日日曜日

いちゃりばえん


いちゃりば
とは
RYOEIさんいわく
すぐ友達
という意味らしい

吉祥寺のライブに出掛けた

名古屋からいらした応援団の
声援受けて
一気に盛り上がる

ライブ後の気さく過ぎる
打ち上げに参加が許される
有り難い

桑名さんツアーに参加する
ピアニストとは
桑名正博さんの話で盛り上がる

御蔭様で
音楽は
世代を超える

いつも有難う御座います

2011年5月28日土曜日

見た目なんて


最近ぶくぶくと太ってきた

ウォ-キングからランニングに進歩しかけていた矢先
地震と放射能被爆の予防から
外でのエキササイズを止めている

肥る体質の上に
運動不足
甘いもの好きの上に
ストレスからお菓子漬け

もちろん気付いてはいたが

なんくるないさ

痩せねば
というプレッシャ-がなかった

この歳になると
怖いもの知らず
見た目なんてどうでもいいわ
と居直ってしまえば
ひたすら貫禄あるおばちゃんへ
邁い進む

今日ブティックで
パンツを試着した

鏡に映る後ろ姿に
ショック

脚が長くないことも知っている
お尻が大きいことも知っている
でも
こんな肉の付き方ではなかったはず

選んだパンツのシルエットは
その原型を大きく変えていた

こりゃいかん
痩せねば

そして気付く
おそらく
内臓にもかなりの脂肪が

負担をかけて
申し訳ない

御蔭様で
教えられる
見た目も
健康のものさし

いつも有難う御座います

2011年5月27日金曜日

クリスタルボウル


神戸の東急ハンズで
10年ほども前
クリスタルボウルに出会い
本を購入するも
ボウルは眺めるに留まった

昔から
音と色に
興味深く
チュ-ニングフォ-クセラピストや
カラ-コ-ディネ-タ-の資格を得る

ネパ-ルでの
シンギングボウルとの出会いも
大切にしている

ガイアシンフォニ-上映会を主催する御方は
たまたま
クリスタルボウルの演奏家
であるという

なんだか
映画を観るに留まらない
ご縁が繋がる予感

御蔭様で
明るい色の道が
見えるよう

いつも有難う御座います

2011年5月26日木曜日

ガイアシンフォニ-上映会


『 母なる星地球(ガイア)は
 それ自体が一つの大きな生命体であり
 我々人類は
 その大きな生命体の一部分として
  他の全ての生命体と共に
  今
 ここに生かされている』

映画ガイアシンフォニ-との出会いは
もう10年以上も前

ヨガの先生の主催の上映会や
友人の誘いや
次回作ができる度
探さなくとも
観るご縁をいただく

また東京で巡りあった
  
『地球交響曲第三番 故星野道夫に捧ぐ』は
息子と共に
どっぷりその魅力に浸かった
写真家星野道夫さんが出る回

息子はまだ中学生のときであった

5月31日(火)19:00~
国分寺いずみホールで上映される
近くてありがたい

何度でも観てみたい

ぜひ観て観て
ってお知らせしたいが
こちらに
まだ知り合いは少ない

2011.05.31(火)『地球交響曲第三番』
2011.06.02(木)『地球交響曲第四番』
2011.06.26(日)『地球交響曲第五番』
2011.07.06(水)『地球交響曲第六番』
2011.07.18(祝)『地球交響曲第七番』

「支援金シネマダイアログ」で検索
すべて予約しちゃった

とても楽しみ

御蔭様で
思い出す
観るだけで
浄化される感じを

いつも有難う御座います

2011年5月25日水曜日

映画『パイレ-ツ・オブ・カリビアン生命の泉』


ジョニ-・デップの顔が
目の前に迫る

3Dで
『パイレ-ツ・オブ・カリビアン生命の泉』
を観た

このシリ-ズでのジョニ-・デップのファンなので
とても満足

飄々とした足取りや
表情を観てるだけで
にやけて愉しい

実は
スト-リ-はあまり関心ない

今朝
70歳になるお友達から
言われた

 ジョニ-・デップ観てきたわよ
 よかったわ-
 あなたもファンでしょ
 ライバルね
 わたし先に観てきちゃった

ライバルに先を越された

ライバル
なんて言葉が出るところに
この御方の若さの秘訣を
少し知る

光栄にも
ライバルでいることで
私も70歳まで元気に
映画観る日々を送れるような
気もする

御蔭様で
ライバル出現で
生命の泉に近づく
 
いつも有難う御座います

なんくるないさ


沖縄料理店であった
RYOUEIさんのライヴにでかけた

前も
隣も
当然のことながら
RYOUEIファンの方々

後ろに座る御方は
住まいのすぐ近くにある会社の人

向いに座るお嬢さんには
自宅まで送ってもらうことに

気さくな若者は
長男と同じ年月生まれ

神戸の須磨に住んでた御方や
横浜の赤レンガでコンサ-トした御方や

いろんな繋がりが
あっという間に溶け合った感じ

ライヴ後
RYOUEIさんは
テ-ブルに同席し
長く話し込む

飛鳥や久保田利伸の歌も
目のまえで口ずさんでくださり
贅沢なひとときを味わう

お話させていただいて
ホントに真面目なお人柄を知る

プライベ-トでは
3人の子供のパパになる
これまた親近感深くなる話題に触れる

日曜日にある
吉祥寺でのライヴで再会することを
今日初めて会った方々と
約束し合う

沖縄の青い海と空に
囲まれて
開放的で友好的に
なってしまったよう

なんくるないさ

御蔭様で
サンシンの音色が
枕元に鳴り続ける

いつも有難う御座います

2011年5月23日月曜日

黄色い蕾


まだ花を見ないハマギクに
黄色い蕾がついたかと
近づくと
黄色い蕾は消える

眼を離し
また見ると
やはり黄色い蕾が

じっと観察してると
なぜか黄色い蕾が移動している

近づいてよく観察すると
葉の裏に隠れたり
葉の表を散策したり
中央で休んだり

蕾ではなく
可愛い黄色いてんとう虫

黄色いてんとう虫は
ウドンコ病の菌を食べてくれるんでしょ

ようこそ
いらっしゃい
よくここがわかりましたね

御蔭様で
共に花を守る
友達

いつも有難う御座います

2011年5月22日日曜日

トマトの花


今年も
トマトの木の低いところに
もう実がついた

まだ可愛いベビ-

トマトの
この黄色い花も好き

か細い茎には
産毛のような毛がいっぱい
水分を補給したり
虫除けだったり
この実を守るために
みんな必死

私も水やりで
応援している

毎朝
成長を観るのが
とても楽しみ

また
新しい命の
誕生と成長に
関われる
喜び

御蔭様で
この季節が巡る

いつも有難う御座います

2011年5月21日土曜日

福島原発


福島原発に仕事で入った
という友人に逢った

会社のため
率先して出かけた
というから
驚く

放射能について
個人授業を受ける

空気中には
放射能が含まれているが
放射能を吸い込み
体内に取り込まないよう
注意が必要らしい

だからやはり
花粉症の対策と同じ

マスク

これからの暑い季節
マスクは暑苦しいが
紫外線からも顔を守る
ことができる

早く
すっきり深呼吸して
過ごしたい

さまざまな素人考えを伝えるも
関係者こそ
日夜必死で
さまざまな新しい対策を
模索し実験が進められ
発表段階ではないものが
数多くあることを知る

そりゃあそうだ

専門関係者にお任せするしかない

御蔭様で
勇敢な方々の元で
今日も穏やかに

いつも有難う御座います

2011年5月20日金曜日

親孝行


孝行したいときには親はなし

とは
よくいったもんだ

親孝行に
し過ぎることはないのだろう

後悔ばかり
なので
思わず
我が子に
言ってしまった

親孝行はしといた方がいいよ

なんとも
愚かな親
恥ずかしくなった

人生の先輩として
経験を話しただけ

親孝行を
要求したわけではない

そこで
ハタと気付いた
子に孝行されることなど
親は求めないことを

元気に
のびのびと
生きている姿を
見せてもらえることが
一番安心することだと

残念ながら
姿は見えなくなったが
存命のとき以上に
母を身近に
感ずるようにもなった

御蔭様で
親孝行は続く

いつも有難う御座います

2011年5月19日木曜日

それにしても


よく間に合ったものだ

身内からは
退院してから来たら
と頻繁に見舞えないだろうことを
配慮して言ってくれていた

参拝好きなので
さて連休は
どこに参るのがよいだろうか
あれこれ考えていた

あれこれ迷うときは
我が家の小さな神棚の前で
心を鎮める

 親が神や
 親が神や

伊勢や鎌倉など
一生懸命イメ-ジしようとしても
その前に
母の顔が浮かぶ

 親が神や
 親が神や
 参るべきはまず親や

母の元へ行こう
そう決めるまで
心落ち着かせてもらえなかった

あの声がなかったら
と思うと
また感謝の念が深まる

御蔭様で
母の子三人
臨終に揃う

いつも有難う御座います

映画『ブラックスワン』


家族恒例の映画会
今月は『ブラックスワン』

予備知識なく観たので
少しショックだった

主人公は
極度のストレスから
自虐的にもなり
幻覚の世界へ

バレエや名優の美しさで
ホラ-になってない

舞台は成功したが
その病は治ったのかどうか

ストレスは
自分自身が作り
自分自身が作ったことを
知ることができたとき
改善の糸口ができる
と学んだことがある

深く激しく
気持ちの尾を引いた

御蔭様で
明るい満ち月に
闇の力を想う

いつも有難う御座います

2011年5月17日火曜日

白い花籠


美しい白い花籠が届く

御心遣いがうれしい

誰もが経験されていることなのに
ひとり大層に
人生の一大事と
嘆き続けてる自分に気付く

送り主は
西国三十三観音霊場を
同じ時期に廻っていた御方

あらためて
巡礼の道が待ってる
ような気がする

御蔭様で
守られ
前へ進む

いつも有難う御座います

2011年5月16日月曜日

淡路島産


風評に関係なく
以前より
産地には敏感なほう

品不足からか
近所のス-パ-では
たまねぎがアメリカ産と知り
驚いた

たまねぎといえば
淡路島産
または泉州

今日
隣の駅のエキビル地下で

淡路島産
新たまねぎ入荷

大々的に売り出ししていた

ところ変われば
品も
貴重なブランドに

御蔭様で
甘い郷愁の
食卓に

いつも有難う御座います

2011年5月15日日曜日

人生の転換期



人生の経験もないのに
人生のなんたるかを
人生の年輩者に
人生を見知ったふりをして
人生の相談者として
人生の転換期について
生意気にも
よく語っていた

一生のうち
人生の転換期という時期に
誰しも遭遇する

人生の転換期というのは
その時期を境に
それまでの自分から
脱皮するかのごとく
内面的に
子供から大人へと成長する
あるいは
成長せざるをえない状況を経験する
時期のことであり

男性の場合
自分の父親が亡くなる時期が
この時期と
合致することが多い

そんなことを
繰り返し言っていた

なぜか女性に関し
その母親のことに
触れたことはない


自分が
人生の転換期であることを
強く意識する

昭和から平成に年号が変わるように
自分の年表の中で
完全に
年号も色も変わった

こんなにも
大きな存在であったことに
気付きもしなかった

御蔭様で
生まれ変わる

いつも有難う御座います

2011年5月14日土曜日

うまくいく日


昨日のブログがアップされない

Bloggerの不具合だけなのに
日常を妨げられた被害者のように
嫌な気分になる

はじめから
そんなものは
存在しない

そう頭を切り換えたら
嫌な気分から
解放された

この切り換えが
いつもうまくいくとは
かぎらない

うまくいくときは
うまくいく日

御蔭様で
うまくいかない日が
うまくいく日を
つくる

いつも有難う御座います

これからですよ


これからですよ
死者との会話が始まるのは

長いですよ

先輩からメ-ルをいただく
ご自分の体験をまじえて

心痛を労う温かい思いに
胸熱くなる

慰めよりも
覚悟が決まる

御蔭様で
ようやく
次のステ-ジに

いつも有難う御座います

2011年5月12日木曜日

生きている人


かけがえのない肉親を亡くす

このつらさに対して
元気をだしてください
わたしたちがそばにいますよ
力になります
こんな励ましが
上滑りであることに気付く

にこにこと
気丈に感謝の気持ちを述べる
東北の被災者の方々の
内なる気持ちを
共有したような思いがする

家が無くなっても
仕事が無くなっても
そんな喪失感に
比較にならないほど
質の違う深い喪失感

復興
さへ
希望
とはならない

再生
がありえないのだから

生きる
ということは
死ぬ
ことを経験すること

御蔭様で
実感する
生きている人
として

いつも有難う御座います

2011年5月11日水曜日

本物のさびしさ


さびしい

仕事をしていても
家事をしていても
1秒毎に思い出してしまう

同居していたわけではないから
少し前と同じ生活に戻っているだけなのに

失恋ほどさびしいものはない
そう思っていたが

今はじめて
さびしい
という本当の感情を
知った気がする

この思いを
経験しない人はいない
ことが信じられない

友の御母上の葬儀で
お悔やみを言ってはきたが
その痛みは
なにもわかっていなかった
ことが今わかった
申し訳ない

みんな
どうやって
この悲しみを
乗り越えたのか
教えてほしい

御蔭様で
ようやく
大人の仲間に

いつも有難う御座います

2011年5月10日火曜日

人生は喜劇


今日
『修了証明書』
が届いた

『介護保険法施行令に掲げる研修の2級課程を
 修了したことを証明する』

ヘルパ-2級取得

遅かりし

人生は喜劇

コントの真っ只中

御蔭様で
リハ-サルなしの
ピエロ

いつも有難う御座います

2011年5月9日月曜日

お揃い


東京へ戻り
自分が送った宅急便を受け取る

遺品で持ち帰ったものは
ほとんど
母の日や誕生日に
私自身が
母に贈ったもの

衣類やバッグや
ジュ-サ-も

手も通してくれなかった
今年春に贈ったばかりの
ピンクのカ-ディガン

それらは
母の姿に加えて
そのときどきの
私の母への思いが
たっぷり詰まっている

  なにもいらないよ

いつもそう言いながら

  服はあんたからもらったものばかり
  たすかるわぁ
  ありがとう

気に入ってくれて
何日も同じ服を着ていた

母の服を選ぶのが
好きだった

御蔭様で
揃いの色違いも
揃う

いつも有難う御座います

2011年5月8日日曜日

母の日


大型ゴ-ルデンウィ-ク
最終日

新幹線は
満員

あらゆることが
この間に
終わった

予感が
当たらなくとも
よかったのに

こんなに都合よく
事が運ばなくとも
よかったのに

6日退院
この8日には
退院祝いと母の日を
一緒に祝おう
だから全員集合ね
子供らに招集かけてたのに

ありがとう
何千回
何万回
言葉にして繰り返しても
思いは超えられない

言葉は空しく
思いさへ無力

御蔭様で
無抵抗に
打ちのめされる

いつも有難う御座います

2011年5月7日土曜日

いとこ会

ロンドンから
姪も駆け付け
孫9人が
勢揃い

母の
兄弟姉妹も集まる

この全員集合も
今日が最後かと
そのことも
寂しく思っていると
いとこ会
が発足されるという

母の血を引く
若者たちは
やはり賑やか好きで
繋がり好き

亡きがらは亡きがら

御蔭様で
DNAは
連綿と続く

いつも有難う御座います

御湯潅

いつかはと
覚悟はしていても
そのときを
都合よく
延ばし延ばしに
していた

たっぷり付き添い
たっぷり感謝の気持ちを
伝えることができた
とはいへ
もうすでに
過ぎた日々を思い
後悔してばかり

一生懸命
育てていただいたのに
なんと親不孝な娘であったか

思い出の数だけ
自分の罪を
数えることになる

ここでまた
母よりも
自分のことを
考えてる
自分に気付く

看病とて
自分の気の済むように
したに過ぎない

母の思いに
母の痛みに
心から
添う
そうできただろうか

命がなくなる

頭では
知っていたつもりだったが

母の命がなくなる

こればかりは特別
のような気がする

御蔭様で
いまさら
撫でる
お湯潅の儀

いつも有難う御座います

2011年5月5日木曜日

結婚60周年記念日

子供の日が
両親の
結婚記念日

子供が嫉妬するほど
仲良しの夫婦だったから
五月五日は
子供を祝うより
親を祝う日

毎年
この日ばかりは
二人の馴れ初めストーリィを
始めから聞くことになる

今日で
60周年記念

惜しい
あと一日
欲しかった

今頃は
また
仲良く
馴れ初めを
語り合ってる
かもしれない

御蔭様で
白いお花に囲まれながら
子供らで
記念日を祝う

いつも有難う御座います

2011年5月4日水曜日

痛いの痛いの

 痛いの
  痛いの
 飛んでいけ〜
 痛いの
 痛いの
 飛んでいけ〜

とりあえずの
痛みを取る方法は
これしか
知らない

足の裏まで腫れ
ツポ押しもできない

膨れ上がった
母のお腹を摩りながら元気よく
この呪文を繰り返す

お腹の邪気を引き出し
窓の外に
勢いよく放りだす動作を
両手で大袈裟に
してみせる

飛んでいったかな

ときどき尋ねると
力なく
首を横に振る

こんどは
もっと大きな動作で
繰り返す

すると母が

と ん で い け

小さな声で
加勢してくれた

きっと
少しは
飛んでいったに
ちがいない

御蔭様で
最後の
共同作業

いつも有難う御座います

2011年5月3日火曜日

いちょうの神さん

これも病院の近くにある

大きな車道の中に
島のような
神社がある

東京の将門塚のように
移転させようとするたび
事故や災いで
障りを示された
という

社は小さいが
いちょうの御神木は
とても立派

三月に参ったときは
黒い幹だけであったが
今はもう
小さな薄黄緑の若い葉を
たわわに揺らせている

鳥居の位置から
見上げると
梅田教会の
てっぺんにある十字架が
いちょうの葉の間から
見え隠れする

宗派にこだわりはない

他力本願でもない

手を合わせたいまま
手を合わせる

人知を尽くしたとしても
天命には敵わない
ことを
知っている

御蔭様で
祈り場を
得る

いつも有難う御座います

2011年5月2日月曜日

太融寺観音堂

もっと元気であれば
完全看護に甘えて
伊勢か比叡山に
一日参りに出かけようか
と我が儘な企みもしていたが
母は日に日に
寝たきりへの道を
辿っている

病室に張り付いてもいたいが
やはり
祈り場を求めたい

運よく近くに
太融寺がある

ここもよく
参らせていただいた

朝早く
御数珠と観音経を持って
お散歩

観音堂に
上がらせていただく

ひんやり
外と違う空気が漂う

人間は誰もいない
ことをいいことに
厚かましくも
正面まで入り進む

この広い観音堂を
守る者のようなふりをして
ドッカと座り込むと
外の光りで
真っ暗に見えていた
奥から
金色の
千手観音様が
現れ申した

ここまで進んで
ようやく
輝く御姿を拝めるよう
粋な仕掛けが
なされてる

とろとろと
身体の力が
抜けていく

観音経を読む声を
しっかり
千手観音様に聴かれてる
ように感じ
ときどき顔を上げ
表情を伺う

母の顔を伺う
幼子のように

観音様の御顔に
母がだぶり
気付かされる
自分もまた
観音様に憧れて
進んでいることに

御蔭様で
戻ってなお拝む
ベッドの御顔

いつも有難う御座います

2011年5月1日日曜日

映画『阪急電車』

阪急電車といっても
今津線は
ちょっと特別
阪急電車を代表する
ものではない

次男は
その甲東園駅で降りる
高校に通っていた

門戸厄神駅へは
よく厄神さんにお参りに

逆瀬川駅には
親戚が

私にはとても
馴染み深く
よく利用した

だから
東京にいて
この『阪急電車』を
本で見つけたときは
とても懐かしかった
ただ駅名だけで

昨日次男と
梅田へ出かけたが
終日もう満席だった

さっすが梅田

でもやはり
大阪梅田で観たかった
今日
ファーストデイで
ようやく

他の映画のように
主人公を追わない

画面いっぱいの
隅々まで
必死に背景に
目をやる

御蔭様で
阪急ナビオで
阪急電車

いつも有難う御座います