2012年8月30日木曜日

完全看護


ついに看護師さんに叱られる

処置中は出ていてください

二人以上の見舞客はラウンジでお待ちください

脳外科集中ケア室です
他の患者様への配慮をお願いします
静かにしてください

すみませんと謝る

今日はわたし一人
できればタイムリ-に言ってほしかった

昨日もおとといも
お願いしていたことと同じ

会社のかたはなかなか聞いてくださらない

きっといい方々なのだろう

お世話したくて仕方がないみたい

そばにいたくて仕方がないみたい

大きな笑い声が元気づけると思っておられるみたい

重病の入院には最初の1週間はお見舞いは遠慮する
そう習ったのは誰からだろう

御蔭様で
気配りする役割に

いつも有難う御座います

2012年8月29日水曜日

昇級段試験

8月は忙しいので
書道教室はお休みとしたい

そう申し入れると
いやいや昇段級試験の月なので
困ります と

まったく休むつもりが
連日練習の日々となる

8月末には
旅行に行くかもしれないと
休みをとっていたが
連日病院通いとなる

なかなか思い通りにいかない

いや休みをとっていたのは
このためだったのかもしれない

御蔭様で
思いの前に
導かれ

いつも有難う御座います

2012年8月28日火曜日

最後のトマト


連日快晴
毎朝の水やりは必須

トマトを狙っていた小鳥たちも
もう味が落ちたと
愛想を尽かしたのか
集まってこない

すっかり栄養がなくなってることが
土を見てわかる

終わりかけ
ようやく人の口に入る

この最後であろうトマトが
しっかり色づくまで
大切に見守ろう

御蔭様で
株が枯れ
夏が終わる

いつも有難う御座います


2012年8月27日月曜日

クリ-ムソ-ダ

クリ-ムソ-ダが食べたいと
しきりに言う

それは母の最後の1週間に
母が繰り返していた言葉

病院のベッドにいることで
母をダブらせてるのか

いやいやまだまだですよ

思いだけ早まらないでね

御蔭様で
クリアするまで
再生される

いつも有難う御座います






2012年8月26日日曜日

休日の見舞客

休日の見舞客は多い

脳卒中の1週間後に
脳梗塞になった方があるという

脳卒中から2ヶ月後に
普通に歩いた方があるという

脳卒中でも
マヒの出なかった方もあるという

皆さんとてもご親切

御蔭様で
医師に素直に

いつも有難う御座います

2012年8月25日土曜日

映画『あなたへ』


少ない言葉に
人の一生分もの思いが詰まってる

日本語って素晴らしい

日本人って素晴らしい

日本って素晴らしい

静かでゆっくり
深くて優しい

洋画も好きだけれども
やっぱり自分には
しっとり合う
気がする

口数少ないほど
一言一言の重みが増す

友達に逢いたくなった

御蔭様で
深く優しい人を想う

いつも有難う御座います


2012年8月24日金曜日

リハビリ病院


入院2日目で
もう次のリハビリ病院を探すように
医師に言われる

東京はまだ不慣れ

まして病院情報などまったくなし

どうしましょ

両親を見送り
もうお世話する人はいない
と思っていたが

大阪に住む兄が
東京で倒れたのも
なにかの縁

御蔭様で
しっかり受ける
母からのメッセ-ジ

いつも有難う御座います

2012年8月23日木曜日

野田岩


うなぎは東京の方が美味しい
と思う

東京一美味しいといわれる
『野田岩』へご招待いただく

蒸しがしっかり
ふわっふわ

うなぎの養殖の話から
キャビアの養殖の話へ

そこで
キャビア登場

贅沢すぎて
舌がついていけない

御蔭様で
深い深いお話にも
満腹

いつも有難う御座います

2012年8月22日水曜日

脳内出血


夕方職場で
見知らぬ番号から電話がある

心当たりはないが
緊張が走る

兄が東京にいて
倒れて病院に運ばれたという

頭が混乱する

状況がのみ込めない

ひととおり自分なりの整理ができると
自分の声の変化に気付く

健康で生きていること

それでじゅうぶん

一切のトラブルをやめましょう

できることはなんでもさせていただきましょう

御蔭様で
だれにも
やさしく
やわらかく

いつも有難う御座います


2012年8月21日火曜日

舞台『ふくすけ』


大竹しのぶの舞台を観たいと思っていた

大人計画の舞台を観たいと思っていた

そして観ることができた

ちょっとしたショックがまだ残ってる

立ち見まで出てる満員御礼の会場で
たくさんの人々と共に
同じセリフを聴き
同じ芝居を見ていることが
不思議な気分になる

眉をしかめるセリフも
あとからあとから
現実に結びつく

大竹しのぶと阿部サダオだけは
すべてはっきり声が通り
響いていた

御蔭様で
芝居は舞台から
しのび溢れる

いつも有難う御座います


2012年8月20日月曜日

靖国神社


姪が靖国神社に参拝したいという

御手洗場で熱心に
手の洗い方を読んでいる

読みながらおどおどと
柄杓を持っている

もしやして
神社参拝ははじめてかな

姪は日本生まれではない

ちょっと天然にみえることがある

参拝のあと
どうして靖国神社に行きたかったの
と聞くと

ワタシのソフのオトウトがセンシしていて
ここにマツラレテルから

むむむ
あなたの祖父の弟

それが
私の父の弟のことだと気付くのに
一度宙を見る

まちがってはいない

御蔭様で
連れて
連れられ
再発見

いつも有難う御座います



表参道ヒルズ

B2の雑貨やさんで
ウキウキ
ショッピングを楽しんでると

お隣に
見たことのあるカップルが
仲睦まじく
ユニ-クな雑貨を触って
ニコニコ

あれあれ
ひやあうれしい

あの金メダリストご夫婦である

眼の腫れはきれいに消え
美しい

とても格闘技をされてるようにも見えない

パレ-ドを前に
ゆっくりされておられる


握手してもらいたい思いを我慢しながら
静かに気配を感じる


御蔭様で
同じ場にいるだけで
喜びに浸る

いつも有難う御座います

2012年8月19日日曜日

渋谷の夜

姪の一人が上京

夜渋谷で待ち合わせ
皆で話が弾む

ヒカリエの7階は夜も
たくさんの人

ふっと時間を見ると
12時を過ぎている

終電の時刻が近づいているのに
店の賑わいは変わらない

ラストオ-ダ-や
閉店ガラガラで
腰を上げるきっかけを待っていたら
家に帰れなくなる

なんと夜中4時までやってるという

おそるべし


慌ててチェック
駅の人混みにも息をのむ

終電間際の中央線は
乗り切れないほどのすごい人

姪の眼に恐怖の色が出ていたので
1台やり過ごす

東京ってすごいですねえ
東京ってすごいですねえ

姪の口からは
呪文のように同じセリフが繰り返される

なま頷きを返しながら
同様の動揺を隠す

御蔭様で
旅人きたりて
土地を知る

いつも有難う御座います

2012年8月17日金曜日

スマホ


スマホのTVを観ようとする

音が小さくよく聞こえない

音を聴くため
耳に傾ける

画面が見えない

ときどき画面を観る

エコモ-ドが親切にも
すぐに画面を消す

設定をやり直す

音が聞こえにくい

耳に寄せる

ときどき画面を観る

エコモ-ドが親切にも
すぐに画面を消す

設定をやり直す

まったくスマホを使えていない

御蔭様で
それでも一歩前進

いつも有難う御座います

2012年8月16日木曜日

護摩木


今頃は
大文字の火が
あかあかと燃えているだろうか

吉田山のあの穴場で出会った
撮影アドバイスをくださったカメラマンは
今年も待機してるだろうか

吉田神社の話題も
大文字を思い出し
胸詰まる

もう1年もたったのか

家族を亡くし
不幸のどん底で救いを求める人に
ある僧侶は言った

家族を失ったことのない家を探してごらんなさい

たくさんの方々の護摩木が
今年も炊かれているのだろう

御蔭様で
遠くから
いつまでも

いつも有難う御座います




2012年8月15日水曜日

終戦記念日


オリンピックの閉会式も終わった

観るだけの者でもさみしい

選手や関係者の方々も
ひとときの喪失感を想像できる

自分だけの一大イヴェントである
夏の会の終わりでさへ
まだこんなにさみしい

遠い遠い昔の経験が
今も続いている

終わってなどいない

忘れられない思い出は
忘れられない

父が痴呆になったとき
喜んだことがあった

あの戦争体験を忘れて
余生を過ごせるのではないか

つらいことは何も思い出さず
無邪気な幼少の思いだけに戻って
至れり尽くせりの生活を送れるだろうと

それでもまだ
終わっていない
おそらく

終わることはないのだろう

謝っても
反省しても
時が経っても
許しても

消えない

御蔭様で
今が
ある

いつも有難う御座います


2012年8月14日火曜日

六甲山


あじさいの咲く頃には
いつも六甲山を思う

東京でどうしようもなく
ため息ばかり出るとき
六甲山を思う

夏の会は
六甲山で何度も共に過ごした仲間の集い

六甲ケ-ブルに乗って
久しぶりに山頂に登る

中腹でもう海が見える

大阪湾を望み
神戸港のキリンを数える

なんて素晴らしい山だろう

ふいに戻りたくなり
もう戻れないとすぐ振り払う

御蔭様で
導かれた
確認の旅

いつも有難う御座います


2012年8月13日月曜日

石上神宮の蓮池


御墓地の花屋は
蓮入りでゴ-ジャス
値段もゴ-ジャス

ちょうど盆参りの時期に蓮が花開く

今月の墓参りも無事終え
今月の石神神宮へ

いそいそと蓮の鏡池へ向かう

社とはまた違う
惹きつけられ方で
しばし眺め続ける

数年前
葉に乗る水滴のまだ上が
キラキラ光るのを見た感動を
また求めている

あれはあのときだけのものか

こちらの準備が整っていないのか

御蔭様で
未来に過去を追う
愉しみ

いつも有難う御座います

2012年8月12日日曜日

夏の会


いつも同じ顔ぶれ

いつも同じ昔話

いつも同じ唄

半年に一度の
この
いつものために
がんばってる

御蔭様で
いくつになっても
ダイアモンド

いつも有難う御座います

2012年8月10日金曜日

送別会


盆休み前に送別会

きれいな思いだけで集う

御蔭様で
きれいに終わる
なにもかも

いつも有難う御座います

2012年8月9日木曜日

時差ボケ


明日は10日
月で一番忙しい日

それでも今夜は眠れない

盆休みを前に
身体と仕事のスケヂュ-ル調整のことで
頭がいっぱい

いつもは
身体調整優先なのに
無理してでも
欲張りたい

御蔭様で
いながら時差ボケ

いつも有難う御座います

2012年8月8日水曜日

美容室

ヘアカットに横浜へ

10年以上も同じ美容室に通っている

神戸にいた頃から横浜まで

なかなか保守的
浮気はしない

実はだれかれに
触れられるのは苦手

大雑把な性格でも
なかなか繊細なところもある

うわべの世間話も苦手

10年前しっくり合った担当のお方は
途中どんどん学ばれ
今や
パリコレやニューヨークコレクションのヘアメイク担当をされ
世界を飛び回っておられる

偶然ではあるが
自分に先見の明があったかのように
うれしい

御蔭様で
予約はなかなか

いつも有難う御座います

2012年8月7日火曜日

寝不足

今日は仕事に身が入らない

寝不足が身にこたえる

職場でも口々に
よくにた愚痴

それでもみんな
満足げ

あくびのたびに
なでしこのがんばりが
思い出される

だるいながらも
がんばろう

あんなにがんばって
あんな笑顔になれるなら

お陰様で
羨望も
勇気に

いつも有難う御座います

2012年8月6日月曜日

木曽檜の参級認定証


6月に受けた神社検定の合格通知が届く

本認定証は
伊勢の神宮の御用材となる長野県の木曽檜を使用しております

そう書かれた
参級認定証は
絵馬型

立てかける台板まで付いている

部屋のきれいな場所に飾る

学んだ頃を
じわじわ思い出す

一味もふた味も違う検定は
認定証まで別格

御蔭様で
少しずつ近づき
まだまだ遠い

いつも有難う御座います

2012年8月5日日曜日

ときどきうとうと


DVD2本に書の稽古

お気に入りの
休日の過ごし方

合間合間に
オリンピック

御蔭様で
鑑賞グッズに
観戦グッズ

いつも有難う御座います

2012年8月4日土曜日

ほめ達検定3級


貴殿は
ほめ達検定3級において
ほめる達人という生き方を
選択した所定の過程を
修了したことを証します

とても楽しいセミナ-だった

まず3つのお願いをされる

全力で拍手してください
指の骨が折れるくらい

全力でうなづいてください
顎がはずれるくらい

笑顔でいてください
他人を褒めて

拍手はそれだけで
手のツボを刺激して
前頭葉に信号を送っているという

首を縦に振ると
免疫力が上がるという

顔の表情筋は
前頭葉に信号送るキ-ボ-ドだという
人を褒めるとき
人は笑顔になるという

御蔭様で
たくさんあった
自分を褒める言葉も

いつも有難う御座います

2012年8月3日金曜日

見知らぬ人から


また駅前で声掛けられる

良い人相をされてますね
ご長女ですか
最近大切な方を亡くされませんでしたか
やはり仏眼がありますね

なま返事をしながら歩き続ける

どこまでも話しかけられる

いったいその先の目的はなんなんでしょう

ちょっとした好奇心はあったが
すべてを知っているような気もする

それにしても
声をかけやすいのか
よほどふらふら隙ある歩き方をしているのか

御蔭様で
褒められ過ぎも
素直になれず

いつも有難う御座います

2012年8月2日木曜日

葉月


早や葉月

この月の榊は
緑がとても濃い

艶やかな肉厚の葉を
眺めていると
思わず手を触れている

暑い日が続き
昼間の外出が億劫になる

部屋の中にいて
神聖なる場所があるのは
ありがたい

御蔭様で
あたたかな
やわらかい場で

いつも有難う御座います

2012年8月1日水曜日

♪オブリビオン


久々に聴く

ピアソラの
♪オブリビオン

日本名は♪忘却

こういう曲を聴くと
ついつい眼が宙に浮く

脳内は過去のロマンスに

音はあっという間に
セピアフィルムを再生させる

御蔭様で
余韻の中で
ぐっすり

いつも有難う御座います