2016年1月15日金曜日

舞台『元禄港歌-千年の恋の森-』


日本での初舞台観劇
渋谷Bunkamura シアタ-コク-ンへ

猿之助と宮沢りえ
大好きな二人
あまりに新春にふさわしい

映画も舞台もできるだけ事前情報を入れないようにしている
どんなものを見せてもらえるのか楽しみに席につく

冒頭 人形浄瑠璃
美空ひばりの歌に合わせ
なんと色っぽい
おじさんが操ってるのが見えているのに
その小さい美女は
妖艶さをたっぷり表現する
その顔は作り物であるはずなのに
切なさまで表情にみせる

さあ素晴らしい舞台を見せますよ
プロロ-グは教えてくれる
もうすでに興奮が始まる

賑やかな港町の雰囲気は
昔よく観た大阪中座の松竹新喜劇の時代物を思い出させる

盲目の女芸人宮沢りえの手を引く盲目の老婆が
猿之助であることにしばらく気付かなかった
さすが猿之助
最後まですごかった

宮沢りえは
足首から足指までが色っぽい
『修羅のごとく』でも『海辺のカフカ』でも
白い足を必ず見せる

ここでも全編素足
誰もが魅せられているということなのね

時代は変われど
身分は変われど
いつもそこには男と女

手を引かれ続けたか弱い存在のゴゼの宮沢リエが
最後には事故で盲目になった段田安則を
力強く手を引いていく

芯の強さや心の豊かさは
身体や経済力の外側の持ち物には関係がない
むしろ本物の想いだけに集中できる

また蜷川幸雄演出に
すっかり泣かされる

今年からはますます
本物の想いだけで生きていきたい