2010年11月18日木曜日

袋田の滝


峯の色
たきのひびきもさらがらに
南無世音の声とすがたと

袋田の滝胎内観音縁起
に書かれてあった

悠久の太古より
春は花
夏は緑
秋もみじ
冬雪つもる景観は
大自然の心であり
有情非情一切の生命は
みほとけの
大いなる力である


昨日の雨の御蔭で
今日は豊かな水量に恵まれる

激しい水爆の音に包まれながら
西行法師が
あるいは他の先人たちが
滝行をしたであろう
ひとつの岩台に
打ち落ちるとめどない水に
しばらく
惹きつけられる

その時代時代の
つらさを背負い
ここで
洗われた心情に
思いを馳せ
いいしれぬ悲しみが
湧き出る

ここに
観音様も
不動明王様も
祀られてる

御蔭様で
厳しい自然の中に
人もまた在る

いつも有難う御座います