2009年2月22日日曜日

シンギングボ-ル


Singing Bowl




歌うボ-ル


チベットの法具




ネパ-ルの目玉寺の回りにたくさん売っていた


10代前半であろう男の子が一所懸命音を聞かせてくれる


屋台の上に何十個も並べてあった


はじめて耳にするその音に魅せられた


外の雑踏の中でさへ


その音は身体の中に沁みわたる


じっと聴いていると


反応がなく音が気に入らないと思われたのか


次々と違うボ-ルの音を聞かせてくれる


そのどれもが全く音の高さが違う


欲しいけれども選べなかった




シンギングボール


チベットの仏教儀式に用いる法具の一つらしい


シンギングボールを手のひらに載せ


その縁を木の心棒でなぞる


心地いい倍音が身体に溶け込む


振動がそのまま身体を揺さぶる




ついに最後に買った一つを


日本で子供が気に入り


もっていってしまった




瞑想にはもってこいの音


たくさんの違う音を並べたい




秘境のおみやげは買わなかったことを後悔する


もっと買えばよかったと




運よく先輩がまたネパ-ルに行かれる


あつかましくもお願いした


どんな音がやってくるか楽しみ




ネパ-ルを思い出す度


あのピンと張った冷たい澄んだ空気に包まれる




シンギングボ-ルがほしいわけじゃないなあ


今わかった


ネパ-ルに縁のある方とネパ-ルの話を少しでもしたい


ヒマラヤを望むあの神聖なる場所に気持ちを戻したい


そうなんだ




シンギングボ-ルを思う


そうすると音がよみがえり身体に響く


シンギングボ-ルを思う


そうすると気持ちがヒマラヤに飛ぶ


シンギングボ-ルを思う


そうするとすでにもっていることに気づいた




いつもありがとうございます