2009年2月18日水曜日

興福寺阿修羅像


興福寺に参った

実は初めて入る
猿沢の池はよく歩いても
興福寺は素通り

東金堂
薬師如来坐像に
日光菩薩月光菩薩のコンビ
指がないのがいたいたしい
7世紀末の作だというからいたしかたない

国宝館
ここがメイン
阿修羅像に会いたかった
興福寺創建1300年記念
阿修羅展が東京で開催される
そのポスタ-の阿修羅像に惹かれていた
生の阿修羅像ははたしてまったく違う表情を見せた
同じものかと確認するように何度もパンフレットと見比べた
実物は
実に小さく子供のようで控えめだった
照明が暗く表情がよみとれない
見られたくないように目をそらす
何も発していないか
こちらが受け取れないでいるか

別のコ-ナ-では写真家による阿修羅展
写真の方がビンビン伝わる
角度により色も表情も変わる
写真家の腕か
阿修羅の思いか

梵語では生命(asu)を与える(ra)者
インドでは太陽神
悪の戦闘神
仏教では守護神
さまざまな相反する解釈がなされてきた神

見る者の心によって見え方がちがうということか
眉の表情も仏像ではめずらしい
困ったようでもあり
憂い嘆いているようでもあり
慈悲深く見通しているようでもある
会うごとに表情を変えるのかもしれない
それがこの阿修羅像の魅力なのだろう

笑いかけてくれないのに気になってしかたがない
どうやら阿修羅の魅力にはまってしまったようだ

東京まで追っかけするかも

いつもありがとうございます