
おじちゃんと
おばちゃんと
共に暮らしていた
チャンが亡くなった
チャンは
雑種らしいが
顔を覆うほどの銀髪を持つ
テリア系の上品な犬であった
チャンは
畳の新しい客間には入れてもらえず
私が泊めてもらったときには
襖の外で
一晩中私の番犬をしてくれた
洗面所へもついてくる
お風呂場にも入ってこようとする
ほんの短い間にも
これだけ慕われると
ほんとに可愛くなる
さびしいわ
いてくれるだけで
どれだけ大きな存在だったか
よくわかる
そうおばちゃんは涙ぐむ
市がペット葬をしてくれたという
子供らも集まり
最後のお別れをしたらしい
市もなかなかありがたい
言葉が見つからず
沈んでいると
おばちゃんの方から
畑話にきりかえてくれた
御蔭様で
またひとつ
別れの共感
いつも有難う御座います