2009年4月30日木曜日

運勢を変えるヒント



占い師なるものをしていた

あっちこっちに呼ばれて
出向いた時期もあった

いろんなイベントで
その会場のえらいさんを観ることになる

人は見た目でだいたいわかる
だれでも好き勝手に判断していい

えらいさんはたいてい
立派なナリをして
たいてい良い名前をされてる

長野県のある宝石フェアで
その会の一番えらいさんが来られた

おもむろに鑑定する

言葉が出ない
どんなに繕おうとしても
良い言葉が口から出ない

自分の鑑定がまちがっているのかと疑った
それでもそれ以外の見方はできない
正直にいうしかない

見た目は立派な社長の身なり
顔艶も良い
優しそう

鑑定結果は
卑屈にならざるをえないような境遇
おかしい

とても良いとは言えませんが
ここまで来られるには
ずいぶんとご苦労なさったのですね
失礼ですが
何か特別なことをされておられますか

満足げに優しい眼を据えられる

 わかりますか

そういって生い立ちをお話くださる
小説以上に壮絶な半生に
内心驚きながらも
平然と受け止める役割を演じていた

そして今は
養母の墓参りを早朝毎日かかさず
九州にある墓参りも毎月かかさない
という

悲惨という表現を使っても許されるであろう境遇からの変遷を
恵まれていた
恵まれていた
と繰り返される

従業員を
この人たちに助けていただいている
そううれしそうにいわれる

回りの方々からの眼で
どれだけ優しく信頼されておられるかがわかる

ひどい目にあってもなお
人を徹底的に大事にされる

この方に会ってから
運勢を変えることができる
そういう人もいるのだと確信した

変えることのヒントは
やっぱり
感謝
感謝
感謝

当たったといわれることよりも
こんな逆の結果を見せてもらえる
それが本当におもしろかった

たくさん学ばせていただきました

ありがとうございます