2011年6月16日木曜日

胎蔵界曼陀羅

大阪にきて
まず向かったのが
あるクリニック

医師であり
霊的指導を授けられる
その先生に
これまでも
言葉には言い尽くせぬほど
お世話になった

母の納骨式を前に
ぜひとも
伺いたいことがあった

母は
今どこにいるのか

実は
あの直後
ベッドの傍らに立つ母を
はっきり認識した

金色に輝く母は
まだ状況を飲み込めていない様子で
じっと私を見つめていた

迷う者に声かけしてはならない

そう聞いている

母のために
私のために
必死に我慢した

あとから病室にきた
親戚の方々に
わざと大きな声で
状況を説明したのは
母に聞いてもらいたい
ためでもあった

話しかけられる
貴重なチャンスを
逃してしまったのではないだろうか

まだ迷ってないだろうか

ずっと心を苦しめてきた

胎蔵界に
お連れするように

先生のお言葉に
ストンと腑に落ち
いざ太融寺へ

曼陀羅の前に座ると
ハラハラと
涙滴る

御蔭様で
ふたたび見送る
格別の母

いつも有難う御座います