2012年5月1日火曜日

第一番杉本観音


たのみある
しるべなりけり
杉本の
誓いは末の
世にもかはらじ

ついに坂東三十三観音霊場を巡ることとした

東京に住んで2年

馴染もうとしたのか
しなかったのか

受け入れられたのか
いまだよそ者か

隠れ人見知りが
より神仏の気配を求める

関西には参るところにことかかない

関東にきてさらに思いは戻り続ける

さみしさがつのるばかりでは
つまらない

ご挨拶してみよう
そう思い立ち
鎌倉に向かった

山門に書かれてある縁起を読む

734年僧行基が自刻の十一面観音を安置して
開創したとある

えっあの行基さん
奈良駅の噴水になってはる
あのぎょうきさん

勝手に親近感が沸く

急勾配の石段は
苔むし
見上げる先には
古刹らしい茅葺の観音堂

鎌倉最古の寺であるらしい

お堂の中に入って驚く

大きな十一面観音像が2体

上がりぐるりと回らせていただける
いつもご開帳なのかしらん

奥にはさらに3体

行基菩薩
慈覚大師
恵心僧都
三師の作が並ぶ

ため息ばかり
無知とは恥なり

2番3番と近くを回る予定をしていたが
もうおなかいっぱい
よくばる気もうせる

発願印(ほつがんいん)をいただき
しばし去りがたし

御蔭様で
またこれから

いつも有難う御座います