観て
また読む
数年前なら
井上靖と御母上様の
個人的な家族の物語として
客観視できただろう
今は違う
少しずつ赤ちゃんに戻り
徘徊も繰り返した
父がかぶる
夜中に寝巻きに着替えなくなったのも
同じ
そうなる人は
皆よく似た道を辿るのだろう
こまってこまって
いとおしくていとおしくて
たまらない
ちょっとした仕草に
その頃を思い出し
歯をくいしばる
必死になって
追いかけたことも
探し回ったことも
御蔭様で
今は
大切な思い出
いつも有難う御座います