2011年5月7日土曜日

御湯潅

いつかはと
覚悟はしていても
そのときを
都合よく
延ばし延ばしに
していた

たっぷり付き添い
たっぷり感謝の気持ちを
伝えることができた
とはいへ
もうすでに
過ぎた日々を思い
後悔してばかり

一生懸命
育てていただいたのに
なんと親不孝な娘であったか

思い出の数だけ
自分の罪を
数えることになる

ここでまた
母よりも
自分のことを
考えてる
自分に気付く

看病とて
自分の気の済むように
したに過ぎない

母の思いに
母の痛みに
心から
添う
そうできただろうか

命がなくなる

頭では
知っていたつもりだったが

母の命がなくなる

こればかりは特別
のような気がする

御蔭様で
いまさら
撫でる
お湯潅の儀

いつも有難う御座います