お昼に入ったお店に、星野道夫写真集がおいてあった。
星野道夫さんの写真集はすべて自宅にある。
著作物もすべて持っている。
そのお店には、他の写真集や本もたくさんあった。
なのにすでにもっているその写真集をやっぱり手に取った。
そして、開くと、チャ-ハンのお皿が運ばれたのもかまわず、1ペ-ジ1ペ-ジ丁寧にめくった。
何度もそうしたように、同じ写真に惹きつけられ見入る。
熊が鮭と対面するショット。
表紙から裏表紙まで、その写真の隅から隅まで、その写真に写っていないところまで、くまなく見る。
雲の裏側、河面の下の水の世界、見えてないところからも感じる。
こんなにも写真から空気の温度や香りが感じられるなんて。
身体が高揚し涙があふれる。
今までも何度、星野道夫さんの写真に、感動し心癒されてきたことか。
店を出たあと、私は私を守る何かに感謝した。
また、星野道夫さんの写真に会わせてくれてありがとうございます。
今日、私にはそれが必要でした。