2011年4月27日水曜日
心
むちゃぶりも
甚だしい
いきなり素人を
前に出させるなんて
予告もなしに
それならそれで
気の利いたセリフも
用意したかった
照れ隠しに
口をついて出たのは
親子漫才のような
やり取り
ああ恥ずかしや
こんな安い筆じゃ書けない
なんて
パニックになってたとはいへ
愚かな言葉を発したものだ
高い筆なら
もっと上手く書けたというのか
弘法筆を選ばず
未熟者ほど
吠える
書は心で書くもの
ちゃんと前振りされてたはず
心
心も整わぬまま
筆を下ろしたが
書き出してから
心が蘇ってきた
恥ずかしげもなく
母親を紹介する
息子の愛を受けて
自分を振り返った
母娘は
同性であるがゆへ
素直な関係になりにくい
自分は母に
面と向かって
愛を表現したことが
あるだろうか
老いた母との
残された時間はわずか
母に会いに行こう
御蔭様で
気づかされ
後押しされる
子の心
いつも有難う御座います