2010年4月19日月曜日

般若心経

友の墓前で
誰かがお経をあげようと言い出した
ウル覚えだけどと不安そうなので

 般若心経でよければ

とかってでた

毎月の義父の墓参りや
毎日の供養に
般若心経は唱えていても
人前で声を出すのは初めて

十数人の前で
十数人の思いを代表して
彼女を思いながら
低くゆっくり読経を始めた

いつもは
お決まりの儀式のように
音をなぞるが
亡き友へのレクイエムと意識すると
一語一語の意味が
重く響き
途中で感極まった

大役を終えたとき
生と死が同時に継続しているように感じた

いつも有難う御座います