一月のこの月も
無事墓参りを済ませる
正月用の花がすでに供えられ
親戚の誰かが
年末年始に参ったことを知る
それは母方の誰か
同じ墓地内に
母方の兄弟も眠る
子らの祖父の墓に
花は無し
三つの墓標の
花の種類と供えられ方で
おおよその参り人がわかる
神戸から奈良の道中も
近いともいえなかったが
東京から奈良となると
せっかく来たのだからと
3対の花を供えるようになった
そうすると
とても気が落ち着く
だれもが喜んでいるような
分け隔てないような
安心をする
先にあった花を
下に置き直し
新しい花を供える
花で囲まれた
なんとも賑やかな墓に
飾られた
皆が集まり
賑やかなことが好きだった母の
喜ぶ顔が
そこにあった
お蔭様で
壱の月も
先祖供養
いつも有難う御座います