夕方
父が世話になる
大阪のホ-ムから
電話があった
夕食後
父の体調が悪くなり
医師からの電話での指示で
酸素吸入をしていると
どうして救急車を呼んで下さらないのでしょう
ホ-ムの主治医の指示と
ご家族から延命処置はしないようにと
署名をもらっていますから
それでは危篤なのですか
いいえそうではありません
状況をご報告しようと思っただけです
その3時間後
父は帰らぬ人となった
つい先日
伊勢神宮参拝の後
父に会いに行った
外宮での御垣内参拝の折
午後の予定を変更して
父の元へ行こう
そう強く思わせていただいた
その日は
夕食前の
お風呂上りの
つややかな顔で
出迎えてくれた
父に頬ずりしながら
ただただ
生きていていただきたい
そう深く願った
別れた後
写真を撮らなかったことが
大変な失敗をしたような
胸騒ぎが続いた
止まった思考の目は
時計の秒針を追い
時が進んでることを
教えられる